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2010年9月27日神奈川:家庭保育福祉員の保育中に乳児が死亡

家庭保育福祉員の保育中に乳児が死亡、ミルク詰まらせ窒息か/横須賀

2010年9月27日カナコロ

 横須賀市は27日、家庭保育福祉員の主婦(46)が面倒を見ていた生後4カ月の男児が同日、保育中に死亡した、と発表した。浦賀署は業務上過失致死の疑いもあるとみて死因を調べるとともに、関係者から事情を聴いている。

 市によると、同日午後3時ごろ、同市佐原の家庭福祉員の主婦の自宅マンションで、同市武の女性会社員(34)から預かっていた男児が呼吸停止状態になっているのに主婦が気付き、119番通報した。乳児は病院に運ばれたが、午後4時すぎに死亡が確認された。主婦は朝から男児を預かり、午前と午後の2回、計380ミリリットルのミルクをあげ、昼寝をさせた。搬送時の状況から、市はミルクをのどに詰まらせたことによる窒息死の可能性が高いとみている。

 主婦は保育士の資格を持ち、2004年3月から家庭保育福祉員に認定された。その後、毎年1~2人の乳幼児を預かっていたという。会見した市の濱田千入こども育成部長は「対応が適切だったかどうかを確認し、再発防止に努めたい」と述べた。

◆家庭保育福祉員
 児童福祉法で定められた保育者。保護者が就労や病気などで昼間保育できない場合、市の委託を受け、保護者に代わって生後8週間から3歳未満の乳幼児を保育する。横須賀市内には16人おり、9月現在で17人の乳幼児を保育している。

制度への信頼取り戻せ

 横須賀市に家庭保育福祉員の職を委託されていた主婦宅で、保護者から預かっていた生後4カ月の男児が死亡した。福祉員が与えたミルクをのどに詰まらせた可能性が高いとみられ、警察で調べを進めている。福祉員制度に対する信頼を揺るがす痛ましい事故である。市も原因究明に徹底して取り組み、再発防止策の検討に生かしてほしい。
 家庭保育福祉員制度は、就労や病気のために日中に子育てができない保護者に代わり乳幼児を育てる仕組み。1965年10月に県から業務を移管され、市では16人の福祉員が乳幼児17人を預かっている(9月現在)。同制度は育児と仕事の両立を目指す母親らの身近な心強い味方になっている。それだけに男児の死亡が不憫(ふびん)かつ残念でならない。福祉員を信頼して男児を預けた保護者は計り知れないほどのショックを受けただろう。
 市によると、事故にかかわった主婦は2003年11月に保育士の資格を取得。04年3月に福祉員となり、同年6月から保育を始めた。それまでに7人の乳幼児を預かり、特に問題はなかったという。主婦は亡くなった男児のほか1歳9カ月の男児も預かっていた。制度上は3人まで保育できるが、目が行き届かなかったようなことはなかっただろうか。
 市内では1985年にも福祉員らが共同経営する保育園で、生後7カ月の女児が窒息死する事故が起きている。専属で子どもの面倒を見られ、成長過程に応じて柔軟に対応もできる福祉員制度だが、半面、閉鎖的になりがちといった課題もある。福祉員を孤立させないため、市では保育士資格のある職員が月に1度、各福祉員宅を訪問して相談を受け、指導したりもしている。このほか、福祉員は年に3回さまざまな研修を重ね、能力向上に努めているという。それでも事故は起きてしまった。市内外の福祉員や制度利用者に少なからず動揺を与えたことは間違いない。市は福祉員の対応に問題がなかったかどうか子細に検証した上で、あらためてサポート方法を含めた制度のあり方を検討すべきだろう。
 核家族化が進む中、女性の社会進出を支えるためにも福祉員制度は必要である。そうした社会的な意義を損なわないためにも、市は信頼回復の手だてに万全を期してもらいたい。

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