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2011年5月17日大阪:2009年7月21日発生乳児死亡事故職員無資格(提訴)

職員無資格「同じ被害防ぐ」自責の念の母、提訴へ 乳児うつぶせ死

2011.5.17 14:01 

 「息子のためにも、大阪市と施設の責任を明らかにしたい」。認可外保育施設「ラッコランド京橋園」で死亡した生後4カ月の棚橋幸誠(こうせい)ちゃんの母親、恵美さん(23)は、提訴に向けた心境をこう語った。事故当時、施設職員に保育士などの資格がなかったことを後で知った。きちんと確かめなかった自分を責めながら、二度と同じ被害者を生まない-との決意で訴訟に臨む。

 平成21年7月、恵美さんは夫の勇太さん(23)との間に待望の長男が生まれ、幸福の絶頂にいた。「幸せで誠実な人に育ってほしい」。そんな願いを込めて幸誠と名付けた。結婚記念日は12月25日。長男の誕生も合わせて結婚3周年のクリスマスを盛大に祝いたい。そんなささやかな望みをかなえるため、1カ月だけ長女(4)と幸誠ちゃんを保育所に預け、パートに出ることにした。認可保育所が抽選で外れたため、大阪市都島区の勤務先近くで認可外施設を探し、保育料が2人で1カ月約8万円と格安だったラッコランド京橋園に決めた。

 11月9日、幸誠ちゃんを初めて預ける際、「うつぶせになると、まだ自分では起きられない。窒息しないように気を付けてほしい」と園側に伝えた。そのわずか1週間後に事故は起きた。同17日午後2時ごろ、病室に駆けつけたときには、幸誠ちゃんはすでに冷たくなっていた。泣き崩れ、自分を責めた。「ごめんね、ごめんね…。預けたママが殺したのと一緒やな」家族4人で楽しく迎えるはずだったクリスマス。幸せを実感させてくれた幸誠ちゃんの無邪気な笑顔の遺影に、小さく切り分けたケーキとプレゼントのミニカーをそっと供えた。

 幸誠ちゃんがうつぶせ寝状態で、職員2人が無資格だったことを知ったのはしばらく後だった。

 「認可外でも保育所。職員が無資格なんて想像もしていなかった」。改めて怒りや自責の念が募る一方、他の母親も資格の有無を確かめずに預けているのでは-との危惧も頭をかすめ、提訴を決意した。裁判では、市の不作為責任を強く訴えるという。

 「市と施設に責任を認めて謝罪してほしいだけ。幸誠が生き返るなら、逆にいくらでもお金を払いたい。でも、私はこれぐらいしか幸誠にしてあげられないから…」恵美さんはそう言って遺影を抱きしめた。

認可外保育施設で乳児うつぶせ死、行政を提訴へ 両親「大阪市にも監督責任」

2011.5.17 14:00 

 大阪市都島区の認可外保育施設「ラッコランド京橋園」(閉鎖)で平成21年、生後4カ月の長男がうつぶせ寝のまま窒息死したのは「施設職員が注意義務を怠ったのが原因で、大阪市にも指導監督責任があった」として、両親が来週にも、市と運営会社の元実質経営者ら数人に計約6千万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こす。市は死亡の約2カ月前、施設に立ち入り調査をしており、原告側は施設の閉鎖などを命じていれば事故は防げたと主張している。認可外施設で起きたうつぶせ寝による死亡事故をめぐり、行政側が訴えられるのは異例。

系列で死亡事故、市が改善勧告

 提訴するのは、亡くなった長男、幸誠(こうせい)ちゃんの両親の棚橋勇太さん(23)と妻の恵美さん(23)=大阪市旭区。提訴に合わせ、元実質経営者らを業務上過失致死罪で大阪府警に刑事告訴する方針。

 両親によると、同園に幸誠ちゃんを預けたのは21年11月17日午前8時半ごろ。幸誠ちゃんは保育部屋の床に寝かせられた後、同11時50分ごろ、泣き声に気付いた男性職員が隣の部屋のベッドに寝かせた。約1時間後、幸誠ちゃんがうつぶせ寝のまま鼻血を出しているのに女性職員が気付き、病院に搬送したが、午後2時10分過ぎに死亡が確認された。死因は窒息だった。

厚生労働省が児童福祉法に基づき定めた認可外保育施設指導監督基準では、保育従事者の3分の1以上(2人の場合はうち1人)は保育士か看護師の資格が必要と規定。都道府県や政令市などは、違反事業者に改善勧告のほか、事業停止や施設の閉鎖命令などの措置を取ることができる。

 市によると、同園には全職員7人のうち保育士の資格者が1人しかいなかった。事故当時は不在だったため、無資格の職員2人が園児17人を保育していた。

 14年6月には系列の「ラッコランド十三園」(淀川区)でも同様の死亡事故が発生。15年に開設された京橋園に対し、市は毎年9月に立ち入り調査を行い、少なくとも19~21年の3年連続で保育士不足などを指摘し改善勧告をした。両園は22年3月末までに自主的に閉鎖した。

 原告側代理人の斎藤ともよ弁護士(大阪弁護士会)は「うつぶせ寝を放置した施設側の責任は大きい。市も危険を予見できたのに、適切に権限を行使しなかった」と指摘。一方、元実質経営者は「10分おきに見回りをしていた。放置してはいない」、 市は「調査後、改善に向けて指導しており、施設側からも『有資格者を募集中で早急に採用する予定』との報告を受けていた。結果的に死亡事故につながったが、予測はできなかった」としている。

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