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2013年3月27日神奈川:続報大和幼稚園プール水死

<幼稚園プール水死>水深20センチでなぜ…両親悲しみ今も

毎日新聞 2013年3月28日(木)15時5分配信

 11年7月、神奈川県大和市の学校法人西山学園「大和幼稚園」の屋内プールで水死した伊禮(いれい)貴弘君(当時3歳)の両親が、プールで遊ぶ幼児の安全管理に疑問を抱いている。事故防止対策を怠ったとして当時の園長らが書類送検され、横浜地検は今後処分を決めるが、両親は園側の対応に危機意識の低さを感じる。日ごとに増す悲しみを抱えつつ、事故の真相究明と再発防止を願う。

 「顔を見るのがつらい」。大和市の自宅で父康弘さん(38)は、遺影を前に肩を落とした。結婚して3年、妻利奈さん(38)との間にやっとできた子だった。事故から1年半余。大好きだったおもちゃは残っているが、貴弘君と過ごした日々の感触が次第に消えていきそうで怖い。

 なぜ死ななくてはならなかったのか--。園側から納得のいく回答はない。

 独自調査結果にも失望した。プールは直径4・75メートルで水深約20センチと浅く、人員配置も教諭の指導も適切だったとし「溺れて死亡する危険があるとは予見しにくかった」と結論付けていた。

 06年に埼玉県ふじみ野市営プールで7歳女児が吸水口に引き込まれ死亡した事故をきっかけに、国はプールの安全標準指針を作成。都道府県に、各施設が管理マニュアルを備えて関係者に周知徹底するよう要請している。

 今年2月、元園長(65)と担任教諭(22)を業務上過失致死容疑で書類送検した神奈川県警は、幼稚園が安全マニュアルの整備を怠り教諭らの指導も不十分だったと判断した。しかし、園側は保護者たちに「そんな事実はない」と否定した。

 康弘さんは、貴弘君にあの日、何が起きたのかが知りたい。加害者が起訴されれば、被害者は供述調書を閲覧し裁判に参加できることを調べた。捜査で何が明らかになり、元園長らは取り調べにどう説明しているのか。膨らむ疑問を刑事裁判で解消したいと思う。

 独立行政法人・日本スポーツ振興センターによると、11年度に全国の幼稚園・保育園のプール事故で医療費を給付したのは約620件に上る。だが、プールの安全に関する国の対策は小学生以上が中心。「幼稚園にも浸透しているかは心もとない」(文部科学省スポーツ振興課)という。

 プールの安全管理・指導をする公益社団法人・日本プールアメニティ協会は「浅くても幼児は溺れる可能性があり、小学生と同じレベルの危機意識を持つべきだ」と指摘する。

 康弘さん夫婦は「私たちのような思いを、他の親にしてほしくない」と訴える。貴弘君の事故原因を明確にすることが安全向上につながると信じている。【飯田憲、宗岡敬介】

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